Solid Card の階層は残高で上がり、カード利用では上がらない
Solid Card の特典プログラムは Core、Prime、Ultra の3階層で構成され、それぞれがキャッシュバック率、月間の上限、為替手数料を同時に決める。率だけを見るとこのカードを読み違える。階層はカードを通した金額ではなく、口座に置かれている金額でほぼ決まるからだ。
残高は1時間ごとに、支払いは1ドルにつき1回だけポイントになる
貯蓄金庫やカードに置かれた1ドルは、1時間ごとに1ポイントを生む。USDC、ETH、FUSE の3つの金庫すべてが対象になる。カード決済は1ドルにつき1ポイントで、1回きり。交換も1ドルにつき1ポイントで、やはり1回きりだ。
この2つは同じ速さではない。1ドルを1年置けば8,760ポイント、1ドル使えば1ポイントである。Prime の入口は500万ポイントで、およそ571ドルの残高を1年、あるいはおよそ6,850ドルを1か月置けば届く。Ultra の入口は3,500万ポイント。1年なら約4,000ドル、1か月なら約48,600ドルの残高にあたる。
これに対して、月2,000ドルのカード利用が生むのは2,000ポイント、Prime の要件の0.04%にすぎない。カードをよく使っても残高を置かない人は階層が上がらない。もう一つの道は FUSE のステーキングで、Prime は5万枚、Ultra は40万枚。ステークを引き出せば階層はポイントが支える位置まで戻り、トークンの解放までに30日のクールダウンが入る。
キャッシュバックの上限は思ったより早く効き始める
キャッシュバックは Core が3%、Prime が4%、Ultra が5%で、USDC で支払われ、取引の決済から14日後に付与される。月間上限はそれぞれ50ドル、100ドル、200ドルだ。
割り算をすると上限はすぐに来る。Core は月1,667ドルの利用で支払いが止まり、Prime は2,500ドル、Ultra は4,000ドルで止まる。それを超えた分の限界還元率はゼロなので、表に出ている百分率は率というより帯域を指している。月3,000ドルを使う Core の会員が受け取っているのは1.7%であって3%ではない。
サブスクリプション還元と通常の還元は同じ上限を共有する
Prime は AI ツール、ストリーミング、音楽に25%を上乗せし、Ultra は50%を上乗せする。どちらも USDC で支払われ、どちらも他の支払いと同じ月間上限を消費する。
これで目玉の特典が二者択一に変わる。Ultra で対象サブスクリプションに月400ドルを使えば、50%で200ドル、つまり月間上限のすべてが埋まり、その月の食料品や旅行など残りの支払いには何も残らない。Prime でも400ドルのサブスクリプションが25%で100ドルとなり、同じように上限を使い切る。2つの特典は積み上がらず、サブスクリプションの額がそれほど大きくない段階から互いを押し出し合う。
実際の形は、サブスクリプションが上限を効率よく使う方法で、それ以外の支払いは効率の悪い方法だということになる。Ultra で AI、ストリーミング、音楽に月150ドルを使う人は、その部分だけで75ドルを得て、上限の残り125ドルが残る。5%換算で2,500ドル分の支払いをまかなえる計算だ。
為替手数料に上限はなく、キャッシュバックにはある
米ドル以外のカード取引には換算手数料がかかる。Core は1%、Prime は0.5%、Ultra は無料だ。この手数料は米ドル以外で使った1ドルごとにかかり、天井がない。一方でキャッシュバックは月間上限で止まる。
支払額が増えると、この2つは逆方向に動く。Core の会員が海外で月3,000ドルを使うと、上限どおり50ドルを得て、換算手数料に約30ドルを払い、差し引き20ドル。3,000ドルに対して約0.67%であり、表向きの3%とは別物だ。同じ3,000ドルを Ultra で使えば150ドルが付き、200ドルの上限にも届かず、換算手数料はかからない。Core と Ultra の差は、3%と5%の差が示すよりずっと大きく、米ドル以外の取引が増えるたびに開いていく。
銀行入金、交換、暗号資産の購入も同じ形をとる。Core が0.5%、Prime が0.25%、Ultra は無料。暗号資産の入金、カード発行、月額料金はどの階層でも無料である。
カードの発行元は居住国で決まり、自動で割り当てられる
カードは Rain と Wirex のどちらかのプログラムで動き、選ぶのは保有者ではなく居住国だ。使い勝手は同じでも取引相手は同じではなく、保有者に選択権はない。この点を測るなら、Rain の Solana コントラクトの一件が、カードプログラムへの依存が現実に何を意味するかの参照点になる。
Prime で年率2%、Ultra で3%の上乗せとされる Yield Boost は近日公開の扱いでまだ動いておらず、今日の階層比較には数えられない。
出典:Solid Card とは、Solid Rewards の仕組み、X の起点投稿。