Solid Card にチャージした残高は利回りを生まなくなる
2026 年 9 月 17 日までの週に、Solid は Solid Card へのチャージを簡単にした。Wirex プログラムのカード保有者は、アプリ内で Solid ウォレットからカードへステーブルコインを移せるようになり、資産と金額を自分で選べて、ブリッジも外部ウォレットも要らない。同じ週に、このプログラムのカード上限も引き上げられた。
使う前にチャージの手順を見ておく価値がある。カードが支払いに使う残高は、利回りを生む残高ではないからだ。
カードに移した資金は使うまで利回りを生まない
カード残高は Solid ウォレットとも Savings とも分かれている。カードへ移した資金はカード決済のために確保され、そこで待っている間は利回りがつかない。戻す操作は無料で通常は即時だが、届く先はウォレットまでで、カード残高から Savings へ直接は動かせない。利回りのつく状態へ戻るには、カードからウォレット、ウォレットから Savings という二段階を踏む。
こうして手軽さの選択が静かな費用に変わる。Solid は遊んでいるドルを金庫に入れ、そこから支払う仕組みなので、カードに置いた予備資金はその仕組みから引き抜いた資金ということになる。ひと月分の生活費として 1,000 ドルをカードに置けば、その月はその 1,000 ドルの利回りを手放すことになり、しかもその瞬間を示す手数料はどこにも出てこない。
Savings からチャージすると、この離脱がはっきり見える。soUSD はカードに載る前に USDC へ交換されるため、貯蓄ポジションが閉じるのは決済の瞬間ではなく送金の瞬間になる。
Solid は借款モード(Borrow Mode)を挙げながら、カードは今日は現金で払うとも言っている
モードは二つ挙げられている。貯蓄モード(Savings Mode)は残高から支払う。借款モード(Borrow Mode)は貯蓄を担保に借り入れるため、買い物が決済される間も原資は利回りを生み続ける。これなら遊んでいる予備資金は完全に要らなくなる。その一方で Solid は、カードは今日は現金で払うと述べ、保有資産を売らずに使うことを、まだ作っている機能のほうに並べている。一部は社内テスト中、一部は設計段階で、どれも稼働しておらず、いずれも取りやめになりうるとされている。
同じ能力が二通りに説明されていて、後者がいつ前者になるのかは示されていない。だからカード保有者が実際に動かせるのは予備資金の額だけだ。公開されているカード手数料は、発行、チャージ、口座維持、通貨換算、通常取引を対象とし、通貨換算以外はすべて無料で、換算は Core が 1%、Prime が 0.5%、Ultra は無料。借り入れの費用はこの表のどこにもない。
Wirex の上限は数字を伴わずに引き上げられた
Wirex プログラムの上限は引き上げられたが、新しい数字は添えられていない。カードの上限は発行元、ティア、国、決済方法によって変わり、適用される金額は取引を確定する前にアプリに表示される。上限はもともと二つの発行プログラムを分けている項目であり、数字が公開されていない項目でもあり続けている。新しい天井は、そこにぶつかって初めて分かる。アプリ内で移す手順を Solid が告知したのは Wirex プログラムの保有者に対してで、Rain のプログラムで何か変わるのかは述べていない。
拒否の理由は少なくとも読めるようになった。決済が拒否されると、取引一回あたりの上限超過なのか、カードが停止されているのか、対応していない加盟店なのかが明細に表示される。三つをまとめた一つの定型文ではない。上限が利用者ごとに設定され、いつでも変更できるカードでは、上限に当たったのか加盟店のルールに当たったのかが分かることが、レジでチャージするか諦めるかの分かれ目になる。
日常的に使うなら、予備資金をどれだけ置くかは意識して決めたい。ウォレットへの引き出しは無料で即時なので、カード残高を直近の支出に近い水準に保ち、残りを金庫に置くことには何の不利益もない。不利益は逆向きに、音もなく働く。大きな金額がカードで待っている週の数だけ積み上がる。
出典:Tier Trials, Wallet-to-Card Funding & More、カード残高をウォレットや Savings へ戻す方法、カード残高をチャージする方法、Solid Card とは。