CircleのネイティブUSDCとEURCがPlasmaで稼働開始
CircleはネイティブUSDC、ネイティブEURC、そしてCross-Chain Transfer Protocol(CCTP)をPlasmaネットワークに展開した。Circleは、Plasma上に構築されたステーブルコイン口座兼カードであるPlasma Oneを、送金と支払いにこの新しいトークンをすでに利用している消費者向け製品として名指ししている。
「ネイティブ」と「ブリッジ」の違いは見た目だけの話ではない。ネイティブトークンはCircle自身の規制対象事業体によって1対1で発行・償還される。一方ブリッジトークンは、別チェーンでロックされたコインに対する第三者の借用証書であり、その価値はそのブリッジが支払い能力を維持できるかどうかに左右される。Circleの発表では、これまでPlasma上にあったUSDCはラップド版の代替品であり、Circleが他所で発行するものと同一の資産ではなかったと説明されている。
CCTPが変えるのは資金がどこにあるかではなく、どう動くかだ。ブリッジとラップドトークンを経由する代わりに、USDCは送金元チェーンでバーンされ、Circleが送金を確認すると同時にPlasma上でネイティブにミントされる。間にラップドの仲介物は挟まらない。CircleのBridge Kitはこの仕組みをわずかな統合コードにパッケージ化しており、そのおかげでPlasma上のウォレットやアプリは、自前のブリッジを運用することなくクロスチェーンのUSDC送金を提供できるようになった。
Plasma Oneの残高について、2つの点が変わる。裏付けとなるUSDCとEURCは、Plasma固有のブリッジコントラクトではなく、いまやCircleのもとに置かれる。そして資金は、Plasma専用の出口ルートではなく、CircleがサポートするほかのどのチェーンへもCCTP経由でネットワークを離れられるようになる。ユーロ残高も同じアップグレードを受ける。Plasma上のEURCは、Circleがほかの対応チェーンで発行するのと同じ規制対象トークンであり、別建てのラップドユーロの仕組みではない。
これは口座の下にあるインフラの話であり、カードの手数料やキャッシュバック、利用限度額が変わるわけではない。取り除かれるのは、すでにPlasmaを経由していた残高に付随するブリッジリスクの一層分だ。日々のカードの使い方よりも、Plasma One Cardの残高が実際に何によって裏付けられているかを気にする人にとって、特に意味を持つ変更と言える。