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KYC 不要の暗号資産カードに残高を置くべきではない

KYC 不要の暗号資産カードの魅力ははっきりしている。すぐ作れて、暗号資産で入金でき、身分証を出さずに支払える。その手軽さは、資金がカードに残った瞬間から性質を変える。カード残高はウォレットの残高ではない。それはプリペイドカードのプログラムの内側にあり、使われるか払い戻されるまで、その発行体の規則の下に置かれている。

最近の SolCard をめぐる議論は、その区別を具体的にした。利用規約は、未使用の残高を USDT で払い戻せるとしつつ、最低額を 10 ドル、払い戻しどうしの最短間隔を 48 時間と定めている。この書き方は、どの引き出しも二日で着金すると約束していない。次の払い戻しをそれより早く始められない、と言っている。カードを解約する場合、同じ規約は、10 ドル未満の残高は返金手続きに足りないとしている。

だから反応は、KYC がないこと自体よりも、資金を外へ出せるかに集まった。入金しているあいだは、少額の残高は無害に見える。それでも残った金額が出口のしきい値を下回った瞬間、閉じ込められた残高になる。48 時間という払い戻しの間隔も、カードが不要になったとき、加盟店からの返金が着いたとき、支出の計画が変わったときまでは見落としやすい。

KYC 不要の階級は支払いの道具であって、現金の口座ではない

SolCard の現在の手数料ページは、Virtual の階級をメールのみで作れるものとし、入金手数料 5% に加えて新しいカードの発行料 10 ドルを示している。Platinum の階級は本人確認を求め、入金手数料は 0% と記されている。この比較が役に立つのは、「KYC 不要」という表示が語っていないものを示すからだ。誰が使える残高を保有しているのか、それがどれだけ速くプログラムの外へ出られるのか、そして出し入れにいくらかかるのかを、その言葉は語らない。

KYC 不要が自動的に危険なわけではないし、KYC があれば自動的に良いカードになるわけでもない。分かれ目は、そのカードを目の前の支払いの道具として扱えるかどうかだ。近いうちの買い物ひとつを賄うために使うカードと、余剰資金やサブスク用の遊び金、明日ほかで必要になるかもしれないお金を載せたカードとでは、リスクの姿がまるで違う。

KYC 不要のカードに入金する前に問うべきなのは、発行がどれだけ速いかではない。発行体、入金手数料、出金の経路、払い戻しの最低額、払い戻しの間隔、そして少額の残りがどうなるのかを、規約が明確に述べているかどうかだ。その答えが見当たらないか、残高を自分の時間割で外へ出せないなら、そのカードにお金を置いてはいけない。