Ethena Pay Card:キャッシュバックの帯はどこで止まるか
Ethena Pay の Spend Card が前面に出しているのは二つの数字です。ティアに応じた 4% から 5% のキャッシュバックと、口座残高に対する年最大 6%。どちらも料率ではなく構造で、その構造こそが両者にどれだけの価値があるかを決めます。
4% は $2,500 まで、そこから先 Standard は払わなくなる
Standard は月間対象利用額の最初の $2,500 に 4%、$2,500 から $4,000 に 1%、それを超えると 0% です。下がった料率ではなく、ゼロ。
これで Standard のキャッシュバックには月 $115 という硬い上限が生まれます。第一帯から $100、第二帯から $15、利用額 $4,000 で到達しそこから先は横ばい。月 $8,000 をこのカードに通すと実質 1.44% で、$4,000 を超えた分は一切生みません。
Pro と VIP も下がりますが、ゼロにはなりません。Pro は $8,000 まで 4.5%、その後 2%、1%、そして 0.5% の下限。VIP は $20,000 まで 5%、その後 2%、1%、同じく 0.5% の下限です。各ティアの明示された帯が尽きる地点で、Pro は $12,000 の利用に対して $420、VIP は $40,000 に対して $1,300 を返します。実質 3.5% と 3.25%。
つまり 4%、4.5%、5% という並びが説明しているのは最初の帯だけです。無料ティアと有料ティアの構造的な差は最高料率ではなく、Standard の下限が何もないことにあります。同じ算術が Crypto.com Card のティアも決めています。宣伝ページの数字が頭の中の数字になってしまう前に、一度たどっておく価値があります。
Daily Boost は裁量的な販促であって利息ではない
Ethena の説明では、残高はその時々の USDe ベースレートを稼ぎます。「私たちが設定するものではなく、市場の状況に応じて動く」レートです。そこに Daily Boost が上乗せされ、合わせて年最大 6% に届きます。
規約はその上乗せ分が何であるかを定義しています。Daily Boost は「裁量的な販促インセンティブであり、利息ではなく、利回りでもなく、預金でもなく、いかなる政府の預金保険制度によっても保護されない」。
ここから二つのことが導かれます。この数字は変動します。基礎部分が、Ethena 自身が設定しないと述べている市場レートだからです。そして Ethena が制御できる部分は裁量的、つまり変更できる販促であって、約束された料率ではありません。
公表されたキャッシュバックの帯はカード間で比較できます。明示された条件と明示された閾値があるからです。変動する基礎に裁量的な上乗せを載せたものは同じようには読めませんし、貯蓄金利と同じ欄に並べるべきものでもありません。
カードのそれ以外の部分
Apple Pay に対応するバーチャル Visa カード、対象取引の確定後に AVAX で付与されるキャッシュバック、口座開設料・月額・休眠手数料はなし。ドルでの支払いは無料で、Ethena は通貨換算に上乗せをしません。ただしカードネットワーク自体が大半の他通貨に約 1% を課し、ATM 出金は $1.00 に出金額の 0.65% が加わり、その上に機械の運営者の手数料が乗ります。Ethena が上乗せしないことと、支払いが発生しないことは別です。カードは Visa のライセンスのもとで Third National が発行し、プログラムの運営は Signify Holdings, Inc.(商号 Rain)です。
実際の制約は提供範囲です。Spend Card は 49 か国で稼働しており、米国人には提供されません。本人確認はオンボーディングの一部です。
申し込む前に計算する価値がある数字は、月間のカード利用額をティアの帯に当てたものです。$4,000 が Standard の支払いが完全に止まる地点だからです。現在の追跡値は Ethena Pay Card のページにあります。